日焼けという不条理に立ち向かう

肌荒れを覚悟したうえで日焼け止めを使わないと危ない

この日焼け止めを使っていれば肌荒れを確実に回避することができる、というような決定版的な日焼け止めを提示することはできません。

そもそも、日焼け止めというのは、それを利用する個々人の体質によって利用後の反応が違ってきてしまうものである上に、利用する際の心身のコンディションなどによっても変化が出てしまうような厄介なものであるからです。

「肌荒れなど絶対にしない」と信じて使いつづけてきた日焼け止めによって、突然、肌荒れの症状が引き起こされてしまう。このような事態が往々にしてよく起こるのが日焼け止めなのです。

日焼け止めの利用において、肌荒れは予測を超えて訪れるリスクであります。これは、日焼け止めを利用するための前提として知っておいたほうがよいかもしれません。

日焼け止めに、予測不能な肌荒れというものが必ずついてまわるのだとすれば、それらの肌荒れの症状が出てしまった場合の「お肌のケア」についておさえておきたいところです。

日焼け止めの落とし方を誤った場合に肌が受けるダメージ

日焼け止めの落とし方を誤った場合に肌が受けるダメージ

日焼け止めによってもたらされる肌荒れの症状としては、「かゆみ、湿疹、かぶれ」などが代表的なものとしてあげられるでしょう。日焼け止めの利用中に、それらの肌荒れの諸症状が出た場合は、まず、日焼け止めをすぐに落とすという対策をとらなければなりません。

ここで、日焼け止めを雑に落とそうとしますと、日焼け止めを落とすという行為を通して肌にさらなる二次的なダメージを与えることになりますので、注意が必要です。

日焼け止めを落とすことにまつわる失敗としては、日焼け止めが皮膚に残ってしまう、というものと、日焼け止めを落とすために皮膚を痛めつけてしまう、というパターンがあります。

日焼け止めが皮膚に残ってしまいますと、毛穴が日焼け止めの成分でつまって、ニキビや黒ずみなどを引き起こす可能性があります。また、乾燥肌にもなりやすいでしょう。

日焼け止めを残さず取り去るために肌を強くこすりすぎるた場合は、角質などを削り取ることで肌を傷つけてしまうことに繋がります。

日焼け止めは丁寧に確実に落としていく

日焼け止めは、ぬるま湯などで丁寧に優しく洗い落とすのが理想ですが、日焼け止めを残さず取り去るために専用のクレンジングや石鹸などを利用しなければならない日焼け止めもあります。

これらの日焼け止めを落とす場合は、それらのクレンジングや石鹸によって肌に刺激が与えられることも考慮しなければならないでしょう。

日焼け止めを落としたあと、「かゆみ」などの症状が続くと、それらの患部をかきむしりたい、というような感情にとらわれることもあるかと思いますが、もちろん、肌荒れした患部を無闇矢鱈にかきむしってはいけません。

肌荒れを起こした患部の「かゆみ」などに耐えられなくなった場合は、濡れタオルなどを患部にあてがって「かゆみ」がある場所を冷やしながら、症状をゆっくりと抑えていきましょう。

アフターケアで肌の二次的なダメージを防ぐ

日焼け止めによって肌荒れの症状が出ている肌というのは、基本的に乾燥している上に、角質が開いていることが多いので、そのアフターケアも欠かしてはいけません。

日焼け止めを利用したあとの乾燥肌、角質が開いた肌は、菌など侵入しやすく、日焼け止めが皮膚の中に残ったときと同様に、ニキビなどができやすい状態になっています。ですから、日焼け止めによって肌荒れが起きていようがなかろうが、日焼け止めを落としたあとは「保湿」の対策をしっかりと施す必要があるでしょう。

少しの油断が肌荒れを悪化させる

日焼け止めによって肌荒れの症状が出てしまった箇所が、「顔」であった場合、当面の間、その肌荒れの症状が出た部分に関しては「化粧」を避けていく必要があります。

化粧をせずに外出をするというのは耐えられないことかもしれませんが、その一日の「見栄」が、のちのちにまで肌に残る「後遺症」に繋がると自分に言い聞かせて、すっぴんで過ごす勇気を持ちましょう。

また、肌荒れの症状が出てしまった日焼け止めは、ブラックリストに入れて、二度と使わないようにするのが懸命です。

「長く使い続けてきた日焼け止めで突然肌荒れの症状が出た」というときに、「過去にずっと使い続けていたから、今回だけたまたまだろう」と判断し、そのまま継続して同じ日焼け止めを使った場合、肌荒れの症状が再発する可能性が極めて高いので気をつけましょう。